飲食店や店舗でのパートは、お店や仕事内容によっては楽しいですよね。
また、未経験でもOKだったり働く時間や日数の融通がきいたりなど、他にやりたいことがある人や、子育て中の方にとっては特に働きやすい環境と言えます。
ただ、体力があまりない方にとっては、いつまでこの立ち仕事を続けられるんだろう??
と、不安を感じることはありませんか?
そのような方には、事務職への転職がおススメです。
今すぐには無理でも、将来的に事務職に転職できるよう、少しずつ準備を進めると良いですよ。
でも、これまで事務職を経験したことがない、またはブランクが長くて事務職に復帰する自信がない…という方に、事務職に転職するために必要なスキルや、仕事の探し方などをご紹介します。
飲食店・店舗のパートと会社の事務職、何が違うの?
飲食店や店舗のパートと会社の事務職では、働く環境が大きく違います。
パートのときは、一緒に働く仲間は同じパート仲間だったり学生のアルバイトだったりしますよね。
その中にひとりとかふたりとか社員の方がいて、責任者という立場で働いています。
事務職に転職すると、たいていは担当業務のようなものが割り当てられます。
大きな組織であれば、同じ業務を何人かで分担するということもありますが、通常はひとりひとりに任される業務範囲があって、それぞれ責任を負っているというパターンが多いと思います。
事務職に向かない人
長く飲食店や店舗でパートの仕事をしていると、一般企業に転職しても、オフィスの雰囲気に馴染めない人がいます。
それはその人の性格の問題ではなく、単純に慣れの問題です。
そうではなくて性格や性分的に事務職に向かない人というのもいます。
- じっとしているのが苦手な人
- 頭を使う作業が苦手な人
- パソコンが嫌いな人
- 仲間とワイワイしながら働きたい人
- 閉じた空間が苦手な人
- 賑やかな雰囲気の中で働きたい人
このような人は事務職では少し苦労するかもしれません。
でも、色々な会社があるので一概には言えない面もあります。
事務職に向く人
反対に事務職に向く人はこんな人です。
- コツコツする作業が好きな人
- 気配りができる人
- 人のサポートが好きな人
- パソコンが好きな人
- 整理整頓ができる人
- 気分のムラがない人
- 公明正大な人
- 字がきれいな人
もちろん、この全部の素質が必須なわけではありませんが、ひとつでも多いと事務職として活躍できる可能性が高くなりますよ。
事務職に転職するために必要なスキル
いざ、事務職に転職しようと思ったら、どんなスキルを身に付ければ良いのでしょう。
パソコン
最低限のパソコンのスキルはどうしても必要です。
難しく考える必要はなく、最初は Excel と Word の基本ができれば充分です。
あとはパソコンに対する苦手意識をなくせば問題ありません。
今はできることが少なくても、パソコンに抵抗さえなければ、業務の中で覚えていって徐々にスキルアップできます。
おススメのパソコンスキルの身に付け方
もし、パソコンをほとんど触ったことがないという人は、やはり最低限のスキルは身に付けておく必要があります。
次のようなスキルを意識して習得しましょう。
- ブラインドタッチ(タイピング)
- Word / Excel
- メールソフト
- ネット検索
一般のパソコン教室なども良いですが、金銭的に余裕がないという人におススメなのは、
- 地域の文化教室
- ハローワークの職業訓練
です。
地域の文化教室
それぞれの地域に、たいてい文化教室のようなものがあります。
そこで、自分のレベルに合いそうなパソコン講座を探して通うことです。
何より価格が安い、先生が親切、ビジネスビジネスしていない…などがおススメの理由です。
ハローワークの職業訓練
あと、ハローワークが提携する職業訓練校でも数多くのパソコン講座が開催されています。
各地域によって講座の内容や参加できる条件などが色々ありますので、お近くのハローワークで聞いてみてください。
「職業訓練について知りたい」と言えばすぐに分かってもらえます。
かなり充実した内容の講座を無料または格安で受けられるのが最大の魅力です。
失業給付金(失業保険)を受給中であれば、給付金を受給しながら受講できる講座なんてのもあります。
その代わり受講資格、出席日数の条件、習熟度テストなどをクリアしないといけない場合がほとんどです。
受講資格があって、自分にプレッシャーをかけて真剣に身に付けたい!と思う方にはめちゃくちゃおススメです。
人柄
事務職は、人のサポート業務が中心です。
社内の色々な人と関わったり、社外の人ともコミュニケーションを取ることが多いです。
コミュニケーションの方法は、会社によって電話が多かったりメール中心だったりまちまちです。
どんな人とも円滑にコミュニケーションが取れることは、事務職としては強みになります。
簡単に言えば「人柄が良い」ということになります。
人柄が良い方が有利なのは事務職に限ったことではありませんが、人柄が良いことがかえって邪魔になる職種もあったりするので、やはり、事務職には人柄は大切と言えます。
事務職に無関係な特技
いっけん仕事とは無関係に見える特技が、事務職で活かせることはよくあります。
例えばなんですが、
- 字が上手い
- 絵が上手い、ちょっとしたイラストが描ける
- デザイン的なセンスがある
- 暗算が得意
- 滑舌が良い
- 歌が上手い
- 整理整頓が得意
- 子どもが好き、世話好き
- 料理が得意
- お菓子作りが得意
- ファッションセンスがある
などなど。
事務職って、けっこう仕事の幅を広げやすかったり、得意な部分を見出されて「こんなことやってもらえませんか?」とお願いされたりってことがあるあるだったりします。
この特技がこの場面で活かせる!と具体的に言うことはできないですが、どんな特技も何か別のビジネススキルと掛け合わせることで、人とは違う自分の強みになるので、是非特技を大切にしてください。
事務職としての働き方
事務職としての働き方は色々あります。
仕事を見つけやすい方法からご紹介します。
派遣で仕事を見つける
事務職未経験、またはブランクが長くて自信がない人におススメなのは、まずは派遣で仕事を見つけることです。
派遣の事務職なら募集が多いので比較的仕事が見つけやすいです。
また、アルバイトやパートに比べて時給が高めなのが、おススメする最大の理由です。
ただ、人気の企業や、3ヶ月後とか半年後には正社員前提などの募集には人が集まりやすいため、競争率が上がります。
有名企業や人気企業でなくても働きやすい職場はたくさんあるので、そういうものにとらわれず、隠れ優良企業をねらうのがおススメです。
でも、派遣って未経験の人は採用されないんじゃないの?
って思いますよね。
確かに、派遣で募集されるのは、即戦力として活躍できる、一定程度その職種の経験がある人…という場合が多いです。
ですが、そうばかりとも限りません。
それに、派遣会社に登録することで、その派遣会社の無料の研修を受けられたりするので、それを活用してスキルを身に付けることもできるのです。
まずは、3~5社ぐらいの派遣会社に登録してみてください。
何社か登録するうちに、事務職の雰囲気も感じられますし、どんなスキルが求められるのかということも段々分かってきます。
パートで仕事を見つける
派遣より少し時給は安いかもしれませんが、勤務時間の選択肢が多いのがパートの魅力です。
午前だけ、午後だけ、10時から16時、週3日だけ、などなど。
そういう限られた時間だけしか働けない、または働きたくない人には、パートの事務職はありがたいですよね。
派遣の募集の多くはフルタイムですし、中には残業が日常的にあるというようなガッツリ働きたい人向けの募集も多いです。
ですので、最初は少しのんびり働きたいという人は、パートで事務職の仕事を見つけて経験を積み、次のステップを考えるのが良いと思います。
正社員で仕事を見つける
やはり最終的には正社員で仕事を見つけたい!という人も多いですよね。
事務職未経験で正社員応募はハードルが高い…と思うかも知れませんが、時間をかければ充分可能性はあります。
最初から「何としてでも正社員!」と覚悟を決めて転職活動を進める方法もありますし、まずはパートか派遣で仕事を見つけ、1~2年経験を積んでから正社員へステップアップするという方法もあります。
どちらが成功確率が高いか?という答えはなく、人による…ということになりますが、まずは何社か応募してみて感触を確かめてから方向性を決めても良いと思います。
おススメの転職サイト・派遣会社
事務職への転職活動の第一歩は、転職サイトや求人検索で求人情報を見てみることです。
登録やログインをしなくても求人情報は見られますが、各サイトに登録をすることで、より便利な機能やサービスが利用できたりするので、登録すると良いですよ。
とは言え、たくさん会社があり過ぎてどこに登録すれば良いのか分からない。迷う。という方のために。
事務職におススメの転職サイト5つと派遣会社3つをご紹介します。
参考にしてみてください。
おさえておきたい転職サイト5つ
まずは転職サイトからご紹介します。
最初の Indeed だけは、転職サイトではなく求人検索サイトです。
Indeed
テレビCMでもおなじみの Indeed です。
ハローワークに登録中の募集から各種転職サイトに掲載中の募集まで、ほぼ全ての求人を網羅している求人検索サイトです。
まずはこのサイトでキーワード、勤務地などの条件を入れて検索してみましょう。
リクナビNEXT
求人転職サイトと言えば、リクナビNEXT!と言うぐらい老舗の転職サイトです。
毎週水曜・金曜に新着求人情報がアップされます。
転職成功のノウハウ記事や、あなたの志向に合ったピックアップ求人、毎週アップされる求人特集など、コンテンツが豊富です。
雑誌をパラパラめくる感覚で色々なコンテンツが楽しめます。
会員登録をすることで、あなたにピッタリの求人をおススメしてもらえたり、気になる企業から応募や面接のお誘いが届くことも。
エン転職
こちらも良質な求人が多数掲載されている、老舗の転職サイト エン転職 です。
毎週月曜・木曜に新着求人情報がアップされます。
募集要項が読みやすいことと、写真や短い動画などで職場の雰囲気がよく分かることがおススメポイントです。
働く人の声や取材のレビューなども豊富で、採用後のイメージがわきやすいのもこのサイトの特徴です。
無料の会員登録をすると「気になる」ボタンが使えるようになり、気になる企業を後でまとめて吟味することができるようになります。
とらばーゆ
リクナビNEXTと同じリクルートが運営する、女性の求人に特化した転職サイト とらばーゆ です。
毎週月曜・木曜に新着情報が更新されます。
女性の求人に特化した転職サイトと言うだけあって、サイトデザインは女性を意識したものとなっていて、リラックスした気持ちで求人検索ができます。
会員登録やログインをしなくても、「キープした求人」「最近見た求人」という機能が使えるところが、老舗サイトの懐の深さを感じます。
比較的歴史のある企業や安定した企業の求人が多いです。
マイナビ転職女性のおしごと
株式会社マイナビが運営する女性のための転職・求人サイトが マイナビ転職女性のおしごと です。
女性のための転職ノウハウや、働く女性の役に立つ情報コンテンツが豊富です。
「オンキャリ系」「オフキャリ系」それぞれに響くキーワードを集めて、該当する求人情報を見られるような工夫は面白いですね。
どちらのグループのキーワードによりピンとくるかで、自分が「オンキャリ系」なのか「オフキャリ系」なのか方向性が見えてきます。
登録しておきたい派遣会社3つ
続いて派遣会社をご紹介します。
転職サイトの登録と違って、派遣会社への登録は、面談やスキルチェックなどが必須となっていることがほとんどです。
最初は少しハードルが高いと思うかも知れませんが、何社か登録してしまえば、あとは派遣会社から仕事を紹介してもらえます。
1社だけではなく3社~5社ぐらい登録するとチャンスが増えます。
スタッフサービス
派遣求人数ナンバーワンと言われるのが スタッフサービス です。
20代・30代の担当者が多く、気軽に相談したり話したりしやすい雰囲気が魅力です。
35歳以上の方は、担当者が自分より年下になる可能性が高くなるので、経験豊富な年上のスタッフに担当してほしいと思う場合は、適さないかもしれません。
もちろん、必ずそうだというわけではありません。
テンプスタッフ
事務系の派遣会社と言えば テンプスタッフ が有名です。
事務系の平均時給は、スタッフサービスに比べて高いと言われます。
その分、経験や専門的なスキルを問われる求人が多いと言えます。
また、正社員や契約社員で働きたい人のために「転職支援」と言うサービスが利用できます。
パソナ
高時給で良質な求人の扱いが多いと言われるのが パソナ です。
サイト全体の雰囲気も大人な印象です。
外資系企業や貿易関係など、語学力を活かして働く求人にも強いです。
スタッフさんのフォローやサポートも洗練されていてとても頼りになります。
まとめ
事務職への転職のイメージはつかめましたか?
少しでも興味が持てたら、まずは上で紹介した転職サイトをのぞいてみましょう。
条件検索をして、どんな求人があるのか?ということをながめるだけでも、良い情報収集になります。
派遣会社への登録は、情報の入力だけでなく面談やスキルチェックが必要なことがほとんどなので、少しハードルが高いかも知れません。
その代わり無事登録が完了すれば、待っているだけで求人の紹介をしてもらえるので、なるべく早く事務職の仕事を見つけたいという人にとっては、いちばん手っ取り早い方法です。
ご自身の現在の状況や希望を踏まえて、まずは最初の一歩を踏み出しましょう。応援しています。