新卒で社会人になったばかりのころは、環境や仕事に慣れることがなかなかできなくて、苦しい思いをすることも多いのではないでしょうか。
会社が自分に合っていない、仕事がやりたかったことではない、厳しい上司や先輩がいる、理不尽なことを言われる、など、原因は色々あると思いますが、いちばんの原因は、これに尽きます。
仕事ができないから
です。
「仕事ができる」という状態にならないとどうにもならないという話
どんな働き方であろうとも、「仕事ができない」ことには、残念ながら「仕事が楽しい」ことにはなり得ません。
「自由」ともほど遠い状態です。
では「仕事ができる」とはどういうことか?と言うと、まずは「人に教えられる状態になる」ということです。
アルバイトでもパートでも何でも良いのですが、最初は人に教えてもらいながら仕事を覚えます。人に教えてもらいながら仕事をしているうちは「仕事ができる」とは言いません。
自分一人でできるようになって、さらに人に教えられるようになったら一人前ですね。教える人がいるかどうかは問題ではありません。
この状態になるとたいていは、ちょっとだけ「仕事が楽しい」と思えるようになるはずです。
社内で自由を勝ち取るために必要なこと、その一。まずは、仕事ができるようになりましょう。
どんどん新しいことを覚えていきましょう
ひとつ何かできるようになったからと言って、すぐさま自由にはなれません。
社内では、まだまだ不自由な状態ですよね。しょうがないです。もうしばらく経験を積む必要があります。
ひとつできるようになったら、次は別の課題、それもできるようになったら、また別の課題…
そうやって、できることを増やしていけると良いですね。
自分で課題の設定ができると強い
職場によって、こういう課題設定やステップアップの道筋が、きちんと確立されているところもあれば、そうでないところもあります。
そうでない職場の場合は、自分で課題を設定してそれをクリアして、次の課題を設定してクリアして…ということを繰り返していく必要があります。
そうでないと、一気にベテランレベルのことを求められて、できない自分に落ち込んだりやる気をなくしたりしてしまいます。
叱られたり注意されたときの心構え
どんなに難しいと思える仕事でも、段階を踏んで身につけていけばほとんどのことはできるようになります。
ですが、残念ながら教える側がそういうことを理解していない、または忘れてしまっている職場もあります。
または、分かってはいるんだけど、新人のあなたに早く一人前になってもらわないと回っていかないんだよ、といういっぱいいっぱいの職場も多いのです。
なので、できなくて叱られる、失敗して怒られる、覚えてなくて注意される、ということが起こります。
そういう時は、心をフラットに構えておくことが重要です。
落ち込む必要もないです。指摘されたことを事実として受け止めて、自分はこれができていなかったんだ、次はできるようにしよう、と思うだけで充分です。
そうやってできなかったことをどんどんできるようになっていって、仕事ができる人になりましょう。
仕事ができるようになった後は?
ある程度、仕事ができるようになったなぁと思ったら…
もちろん、まだまだ上を目指そうと思えばいくらでもクリアしなければいけない課題はあると思いますが、ひとまず、階段を登って最初の踊り場に着いた、と思ったら、次に意識すると良いことは?
人に教える経験
後輩やできない人がいたら、積極的に「教える」「フォローする」という経験を積みましょう。
自分よりできない人に教えるという経験は、あなたの勉強にもなるし、教えられた人のためにもなるし、会社やチームとしても人の育成になるし、Win-Win-Win なんですよね。
ひとつだけ注意点があるとすれば、あいつには教わりたくない、あいつには教えてもらいたくない、と思われる存在にならないことです。笑
専門分野とスキルの掛け合わせ
関わっている仕事、それ自体が将来あなたの専門分野になるわけですが、それ以外に、掛け合わせられるスキルがないか考えてみましょう。
- 法人営業 × プレゼン
- 経理 × 語学力
- 販売員 × WEBマーケティング
- 営業 × デザイン
- 営業事務 × 企画力
などなど。
ひとつの専門分野だけだと誰にでも身に付けられそうですが、2つ以上のスキルを掛け合わせることで、一気に希少価値を高めることができます。
ポータブルスキルを意識する
スキルを磨いていく中で意識しておくと良いのは、そのスキルが今の職場でしか使えないものなのか、他でも使えるものなのか?ということです。
他の職場へ行っても使えるスキルを「ポータブルスキル」と言います。
たとえば、その会社独自のデータ入力システムだったりツールだったりは、どんなに使い方をマスターしても、会社内でしか使い道がありません。
一方で、エクセルの関数だったりパワーポイントの使い方だったりと言うのは、他の会社へ行っても使えるスキルです。
また最近は、さまざまなWEBサービスやツールなどがどんどん業務の中に入ってきています。
そういう新しいサービスやツールの中で、特に一般に広く使われるようになったものを使いこなせるようになっておくと、それもポータブルスキルとして役立ちます。
それだけではありません。
法人営業のスキルや、広報のスキル、人事のスキル、総務経理のスキル、デザインスキル、WEBスキル、マーケティングスキル、エンジニアのスキル…
どんなスキルであっても、その中に社内でだけしか使えないものと、自分の武器として持ち運べるものがあるはずですので、是非とも後者のほうをたくさん身に付けるよう意識すると良いです。
なんだかんだ言って人柄は最強のスキルです
ポータブルスキルの話をしましたが、どの業界、どの職種、どの会社、どのチームへ行っても絶対に役立つスキルは、間違いなく「人柄」です。
人柄ってスキルなのか?
と思われるかも知れませんが、私は人柄はスキルだと思っています。
では、人柄ってなに?
ということなのですが、それは、
「この人と一緒に働きたい」
と思われるかどうかです。
それって、性格が合うかどうかじゃん?と思われるかもしれないのですが、ある程度どんな性格の人にでも、一緒に働いていて楽しいとか、清々しいとか、やる気が出るとか、そう思われる人柄を身に付けると最強ですよ。
あとは自分のやりたいことを見つけてやるだけ!
ここまでくると、社内でまぁまぁ自由な身分になっているのではないでしょうか?
もちろん会社にも寄りますが…
会社やチームに貢献できるようになってくれば、あなたの声も通りやすくなります。
既存の業務を続けながら、やりたいと思うことを提案してやっていったら良いのです。
どうしても職場が合わないと思えば、転職も怖くありません。
これまでに身に付けたスキルを活かして転職すれば、転職先ではより良いポジションを築けるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
社内で自由を勝ち取るために必要なこと
あれ?思っていた内容と違いましたか?
特別な近道や魔法のようなすごいワザが全然なくてすみません。
そうなんです。結局は王道を行くしかないんです。
仕事ができるようになって、みんなの役に立って、会社の役に立って、スキルを磨いて、人柄を磨いて、そんな当たり前みたいなことを積み重ねていくと、だんだん自由になれます。